トップページ >> 県内指定病院一覧 >> 山陰労災病院 >> メッセージ

当院は、独立行政法人「労働者健康福祉機構」労災病院グループの一員として、働く人々の健康を守る「勤労者医療」を実践すると共に、地域の中核病院として22診療科、医師65名、外来1日平均患者数約918名、病床数383床の急性期医療を担っています。
当院は、新医師臨床研修制度が始まった平成16年度から、管理型臨床研修病院として研修医3名を受け入れ、平成17年4月は4名、平成19年度は3名、平成21年度は2名、平成22年度は2名、そして平成23年度は5名の研修医を迎え、協力型臨床研修病院の鳥取大学医学部附属病院、米子医療センター、博愛病院、済生会境港総合病院、米子病院などと連携を取って研修を進めています。現在までの研修医12名に対して「臨床研修修了証」を交付することが出来ました。研修医の指導体制は、指導医53名が当院の初期臨床研修プログラムに沿って、土・日曜日を含めてマンツーマンの指導を行っています。なお、当院の初期臨床研修プログラムは鳥取大学医学部附属病院のプログラムと整合性をもたせて行っています。平成24年度当院臨床研修医募集要項は、当院ホームページに掲載しています。
2年間の初期臨床研修を終了後に、2~3年間の研修医の専門性を取り入れた15の後期臨床研修コースを設けており、若干名を嘱託医(4年目からは正規職員)として採用する予定です。
当院の基本方針は、初期臨床研修の2年間でプライマリケアに十分対応できる心・技・体とも優れた臨床医を育成することです。どのような状況が起っても、指導医が研修医を受け止める体制を作っています。後期臨床研修では専門性を取り入れ、全国的に通用する高い診療能力を有する臨床医を育成し、最終目標は当院で研修して良かったと高い評価を受けることです。

山陰労災病院には政策病院という設立目的から、小児科、産婦人科がなく、数キロの位置にある鳥取大学病院や旧国立病院また小児科、産婦人科を積極的に運営される博愛病院などがあるために、結局その2科は設置されませんでした。法制化になった医師卒後臨床研修制度にあたり、当地の地域医療を充実させていく決意を行いました。山陰労災病院周辺の米子医療センター、境港済生会総合病院、博愛病院、米子病院、そして鳥取大学医学部附属病院が協力病院となって、必要な科目が研修できる研修指定病院となりました。1年5名の定員で、1年次研修は山陰労災病院で、2年次研修のうち必須科目は当院で可能な科もありますが、協力病院で行い、選択プログラムとして上記6病院のどの科でも自由に選択できるという、研修医にとっては逆にメリットとなるような研修形態が可能となりました。山陰労災病院を拠点に移動しなければなりませんが、いろいろな病院のシステムをかいま見ることも、医師としての経験や人間形成に寄与すると考えます。当院はもちろん、各病院とも救急患者が多く、各科とも地域の第一線で活躍しており実地医療が経験できるため、初期臨床研修には適していると自負しています。地域医療のプログラムにおいては一部に労災病院の特徴を生かし、産業医活動を取り入れました。また、2年間に日本医師会認定の産業医の資格を得るべく、産業医講習会への参加を勧めています。指導医は基本的にマンツーマン方式で、学会・研究会の発表も行えるようにしています。3年目以降の後期臨床研修では2~3年の予定で、15の後期臨床研修コースを準備しています。山陰の風光明媚な場所での研修を希望される研修医をお待ちしています。

『全国医師が選ぶ信頼の出来る病院ランキング』(日経メディカル、2004年)において、鳥取県下で1位に選んでいただいた当院の特色は、40歳以上の医師が70%という年齢構成にあります。このベテラン医師達が383床の規模でありながら年間約9000人もの救急患者を受け入れ、検査や治療、臨床研究の最前線に立っており、地域の患者様から大きな信頼を得ています。それゆえ質量ともに非常に豊富な症例を経験できることは、当院での研修の最大の利点であるといえます。
新医師臨床研修制度が始まるに当たり、古くなっていた官舎は一部改修され、若手医員室にはコピー機、図書、インターネット回線などが配備され、女性専用の更衣室もできました。指導医は国の主催する指導医講習会を受講済みです。
研修が見学で終わってしまわぬよう、研修医は積極的に診療業務や手技の習得に参加しています。指導医達は経験と技術を惜しみなく伝え、その熱意に応えるようトレーニングされています。カンファレンスも各科で充実しており、プレゼンテーション能力や問題解決型思考を習得していきます。
2年も経てば、研修医たちは見違えるほど逞しくなり、これから高い志の下で医療に従事していくだけの覚悟を持った同士に成長していきます。水が合えば後期研修も可能です。地域医療志向の人でも、臨床のキャリアを積みたい志向の人でも、研究志向の人でも大歓迎です。共に切磋琢磨できる日々を楽しみにしています。

当院は市中病院ならではの common disease が非常に多く、この臨床研修制度の基本理念にも掲げられている「プライマリ・ケアの基本的な診察能力」を身に付けるには最良の環境です。特に救急外来の日直では、最初の診察から検査,診断・治療までを任されることが多く、患者さんを最初から最後まで自分で診ることができ、診察能力や診断能力が鍛えられます。当院は県西部の中核病院であり、毎日の患者数も非常に多く、一次・二次救急はもちろんのこと三次救急も少なくありません。
また、普段からいろいろなことに関わらせてもらうことができ、特に手技に関しては非常に多くの経験を積むことができます。例えば、IVH の挿入は年間に数十症例を、気管挿管は麻酔科研修の間に100症例以上も経験します。基本的な手技に関しては、最初の一年間で随分と自信を持つことができるようになります。
このように当院での研修はかなり実戦的で忙しい毎日を送ることとなりますが、その分、その内容は非常に充実しており、やる気さえあれば誰でもとても満足度の高い研修を行うことができると思います。